藍青

〜晴れ時々日記〜 SHOがつづる短歌、旅行などなどの日記です。
香川県に住んでいるバイク好きです。愛車ヤマハYZF-R6の話も、書いていきます。
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小林紀晴 『ASIAN JAPANESE 2』
窓の外は豪雪。夜半から降り出した雪は、瞬く間に積もった。風呂に入っていると頭の上からどんどん
雪が降ってくる。私の入っているお湯は窓にガラスがなくて木の鎧戸だけなので、雪が吹き込むのだ。
30分もたたないうちに鎧戸に雪が積もって、えらいことになっている。

スノーブーツで雪をラッセルしていると、船に乗っていたときのことを思い出す。ブーツのつま先が
雪をかきわけていく様が、まるで船のバルバス・バウのように見えるのだ。つま先が近づくにつれて
徐々に雪面が盛り上げていって、そして船首波のように足元から両側に分かれていく雪。船乗りを
やっていた頃、船の巡検をしているときに船首が波をかきわけて行くのを見るのが好きだったっけ。
全ては懐かしい思い出のひとコマである。

今、『ASIAN JAPANESE 2』を図書館から借りてきている。
昨日の記事で少し出た『ASIAN JAPANESE』の続編で、今度はベトナムとパリが旅行の舞台である。
モラトリアムの世界であった『ASIAN JAPANESE』から、今度は何者かになろうとしている途中の人、
自分がやりたい何かや、方向は見つかっているけれど、でも何者になったわけではない人たちに
カメラを向けた写真集兼旅行記である。対象になっている人たちは20代から30代。『ASIAN JAPANESE』
と違うのは、カメラに移る彼らはみんな定住者であるということ。著者は旅行者として訪れている国に、
定住している人たちの物語なのだ。

私も長いモラトリアムの時代が終わろうとしている。今、本を読みながら私自身の世界がこのシリーズの
『1』から『2』へ移ろうとしているのを感じる。共感できる世界が変わってきた、と言ったらいいのか。
それとも生きるステージが移ってきた、と言えばいいのか。

私はもうモラトリアムの世界には戻る気がないし、もう戻れない。戻りたいとも思わないし、戻れる
年齢でもない。ここまで来たら、もう後戻りはできない。私にとって、草津とは日常を暮らすべき場所
なのだ。もう、やるしかないのだ。生きるしか、この草津の街で人生の何年間かを走りぬくしかないのだ。

旅行者として草津に来た人とも、湯治者として草津にいる人とも今の私の心境は違うだろう。私は旅行や
湯治というモラトリアムの時間を過ごすために草津にいるんじゃない。ここで人生を切り開くために
草津に根を下ろすのだ。何年をここで過ごすのか分からないけれど、ここは私が何年間かを過ごすべき
生活の場所なのだ。
| SHO | 再就職 | 04:00 | comments(0) | trackbacks(0) |

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