藍青

〜晴れ時々日記〜 SHOがつづる短歌、旅行などなどの日記です。
香川県に住んでいるバイク好きです。愛車ヤマハYZF-R6の話も、書いていきます。
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イスラエルの船会社・衝突を認める
根室沖で発生した漁船転覆事故について、イスラエルの船会社ZIMは、同社の船が漁船と衝突して転覆させた
ことを認めて謝罪した
と言う。喜ばしいことと言えば喜ばしいが、私は単純には喜べないと考えている。

塗料片の照合により、コンテナ船「ZIM ASIA」がサンマ漁船「第三新生丸」に衝突したことはほぼ疑いない
こととなった。決定的な証拠をつかまれた以上、事件への関与をこれ以上否定することが得策でないと判断
したために認めたのではないか。当初、事件への関与を否定していたことについて同社の会長は「事故当時は
船長が甲板上にいなかったので、『知らなかった』という話にうそはないだろう。海の男が転覆した船を
見て立ち去ることはあり得ない。自分が同じ立場に立つこともあるからだ」と述べているが、海の男が
転覆した船を見捨てて相手船舶の乗組員を溺死させた例など、海難審判の歴史を紐解けばいくらでもある。

会長の言う、センチメンタルなシーマンシップの発露にだまされてはいけない。事実は「衝突した上に
当て逃げした」のだ。決定的な証拠をつかまれてもなお否定し続ける、ならず者でないだけマシだと
思うが、もし決定的な証拠をつかまれなければ、ZIMが事件への関与を認めたとは考えづらい。沿岸
レーダーにも引っかからない大洋航海中であれば、あるいは治安のあまり良くない国の中小の船会社の
コンテナ船であったとしたら、証拠を隠滅して今回の事件が迷宮入りした可能性は十分にあるだろう。

事件への関与を認めて捜査に協力する、と表明したことは「うちの会社は、ならず者の船会社とは違う」
と世間に対してアピールする狙いがあったと考えるべきではないか。日本にそれだけの国力がなければ、
そして相手がイスラエルでなければ、証拠を隠滅されて迷宮入りした可能性のある事件ではないだろうか。
少なくとも、私にとって今回の事件は、イスラエルという国がどの程度信用に値する国かどうかを占う
試金石になっている。

話題は少し変わる。

前述の当ブログの記事のように、私は両船の見張り不十分が衝突の直接原因だろうと推測している。
19トンもある漁船をキャッチできないレーダーなど考えられないし、4万トンもあるコンテナ船を
キャッチできないレーダーなど絶対にありえない。そして、大洋を直進するコンテナ船がわざわざ漁船に
衝突するような操船をしたとも考えられない。操縦性能が大きく上回る漁船側が、安全な航過距離を
無視した操船をして衝突した可能性も十分あると私は推測している。

しかし、コンテナ船は衝突を避けるための回避運動を取ったのだろうか。また、汽笛で危険を知らせる
こともしたのだろうか。衝突した認識がないとしたらどちらも取っていないことになるが、19トンの
漁船に衝突するまで気づかないとしたら、仮に霧の中で衝突したとしても相当ずさんな見張りを
していたことになる。

正直に言うと、私はコンテナ船の乗組員の方に同情的なところがある。犠牲者を出した漁船の乗組員
には申し訳ないが、19トンの漁船の操縦性能をもってして大洋を直進するコンテナ船に衝突したとは、
普段からよほどずさんな航過距離で航行していたのだろうと思っている。コンテナ船の側から見れば、
今回の事故は漁船側の自業自得だと言う側面もあるのだ。

漁船からは安全に思っているかもしれないが、高速で運動性能の悪いコンテナ船は毎回命の縮む思いで
操船しているのだ。今回の衝突を機に「安全な航過距離」についての認識を改めて欲しい。7名の人命が
失われたことは痛ましい。しかし「俺たちの父ちゃんを返せ」と叫んでも、その父ちゃん達は返ってこない。
漁船乗組員が今回の事故から学ぶべきことは、大洋航海中において安全な航過距離とは何マイルのことか
認識し直すことなのではないか。安全な航過距離を無視して大型船舶に接近する漁船を回避することは、
大型船舶にとっては非常に難しい。
| SHO | 海事 | 23:07 | comments(1) | trackbacks(0) |

コメント
やりきれんのですよ。こちらは。
| | 2015/12/16 11:16 PM |

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