藍青

〜晴れ時々日記〜 SHOがつづる短歌、旅行などなどの日記です。
香川県に住んでいるバイク好きです。愛車ヤマハYZF-R6の話も、書いていきます。
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根室沖漁船転覆事故の衝突船舶特定される。
根室沖の漁船転覆事故で、転覆原因はコンテナ船との衝突、相手船舶はイスラエル船籍の「ZIM ASIA」
(41507トン、乗組員21人)と断定したらしい。転覆した本船と、衝突船舶の塗料片照合の結果だと言う。

相手船舶の乗組員は「衝突したという認識はない」と答えている。衝突して通報もしなかった船舶の
乗組員だから、そりゃ当然そう答えるだろう。事故発生時刻は転覆船舶の時計が止まった時間から
ほぼ推測されており、この時間の両船舶のコースレコーダーと海図上の位置を照合すれば、事故の
状況をある程度は推測することができる。転覆船舶には右舷船首から船尾にかけて衝突跡があるが、
衝突直前にどのような回避動作をしたのかによって衝突舷は変わるため、現時点ではどのような
事故状況だったのかはっきり特定することはできない。

ただ、4万トン級のコンテナ船と言うことから相手船舶はパナマックスと呼ばれるサイズの大型コンテナ船
だと想像できる。19トンの小型漁船と衝突しても気づかなかった可能性は、残念ながらゼロではない。
仮に気づいたとしても、大洋航海中の大型コンテナ船の運動性能は非常に悪い。近距離で気づいた場合、
回避運動をしても衝突を避けられなかった可能性はあるのだ。

ただ、事故時の視界がどれくらいだったのかにもよるし、19トンもある漁船をレーダーでキャッチ
できなかったとは考えづらい。全く気づかずに衝突したとすれば、衝突原因は両船の見張り不十分だ。
転覆した漁船の当直航海士が死亡しているため、正確な事故状況を推測することは難しいのだが、
同じくコンテナ船の航海士だった私の経験から推測すると、一方的に相手船舶の見張りが不十分だった
とも考えづらい。

私もブリッジに立って相当数の漁船を見てきたけれど、漁船側も相当なめた操船をしていることが多く、
しかも漁をしていない漁船の操縦性能はコンテナ船とは比べ物にならないほどいい。はっきり言って
漁船は大型コンテナ船の通航の妨げになっており、漁船の群れて操業する海域を航行する時には毎回
「ぶつけたらどうしよう」と命の縮む思いをして運航に当たっていた。今思い出しても胃が痛くなるほどだ。
操業中の漁労船舶に対して、一般船舶は(たとえ19トンの漁船に対する4万トンのコンテナ船でも)
海上衝突予防法上の避航義務がある。しかし、今回の事故は帰港中の事故であるため、法律上は
一般船舶同士の関係であり、互いに右舷灯を確認した船舶同士、あるいは互いに相対方位の変わらない
船舶同士の避航動作のどこかに問題があって衝突事故が発生したと考えるべきだろう。

死者にむち打つようで悪いが、漁船側の避航動作にもまた相当の問題があった可能性が高いと私は見て
いる。仮に霧の中を航行していたとしても、4万トンもあるコンテナ船が大洋航行しているのである。
こちらは間違いなく、レーダーでキャッチできないわけがない。高速で直進している(はずの)大型
コンテナ船が衝突の危険のある船舶かどうか、レーダー画面を注視していればARPA(自動衝突予防
援助装置)が表示するはずだ。当て逃げして救助しなかったとすれば相手船舶に重い責任があるが、
衝突に至るまでの過程において、相手船舶に100%の非があったとは、どう考えても私には考えづらい。
| SHO | 海事 | 17:21 | comments(0) | trackbacks(0) |

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