藍青

〜晴れ時々日記〜 SHOがつづる短歌、旅行などなどの日記です。
香川県に住んでいるバイク好きです。愛車ヤマハYZF-R6の話も、書いていきます。
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日本一周最終章・その2
ずいぶん時間が開いてしまったけれど、日本一周最終章の続きです。

8月12日 387.0km

朝5時に起床。昨夜コンビニで買った朝ご飯を食べてから部屋に掃除機などもかけて、7時23分に出発。昨日は濃霧で時速20kmで走った道を快調に戻る。昼間に走ってみるとそんなに山奥な気もしないけど、昨日は本当に恐かった。

波勝崎を望む夕日ヶ丘休憩所で休憩して、8時8分に石廊崎灯台入口のバス停付近にバイクを停める。もともとはジャングルパークがあったらしいのだけれど、休園していてただのジャングルになっていた。

20分ほど歩くと、見覚えのある石廊崎の先端が見えてきた。崖をくり抜いて神社があって、そこに役行者が祀られていた。たしかに役行者には、伊豆大島に流されて夜な夜な伊豆で修行したという逸話がある。私の行くところに修験道ありだなぁ。

お参りして、先端の熊野神社を囲む岩場も一周してから引き返す。行きが下りってことは帰りは登りなわけで、ヒーヒー言いながらバス停まで戻る。雲が低くて、いつ雨が降るか分からない。9時22分に出発。

下田からはR135で北上するのが日本一周としては正しいのだろうけれど、お盆の日曜日にR135を走るのは渋滞に巻き込まれに行くようなもの。R414で河津に抜けて、天城峠を越えて湯ヶ島から伊豆スカイラインに入ることにする。R6乗りとしては、むしろそちらの方が正しいでしょう。

河津を出たところで雨に降られる。お盆前に履き替えたタイヤ、ブリヂストンS-20はウエットグリップがあまり良くなくて、七滝ループ橋もこわごわと渡ってしまう。バイクで伊豆半島には初めて来たので楽しみにしていたのだけれど、フルバンクさせる気にはとてもならなかった。

新天城トンネルには入らず、旧道を旧天城峠を目指す。ところが旧天城峠はフラットダート。R6でゆっくり上がっていく。旧天城峠のトンネルは重要文化財指定だとか。トンネルとしては国内初の指定で、貴重な明治時代の産業遺産なんだそうだ。

天城峠を下ったところで道の駅天城越えで休憩。わさびソフトとしいたけコロッケを食べてみる。コロッケはおいしかったけど、わさびソフトは個人的にはイマイチ…。おいしくないわけじゃないけど、わさびなしの方がおいしいと思う。

11時34分に道の駅を出発。ちょうど雨雲が山を越えて追いかけてきたので、道の駅でせっかく脱いだ合羽をもう一度着て出発する。湯ヶ島のセブンイレブンで休憩して、もしかすると雨で楽しめないかもしれないけれど伊豆スカイラインに乗るか、修善寺、三島と走って国道1号線箱根峠経由にするか考えたのだけれど、やっぱりワインディングの誘惑に負けて伊豆スカイラインに乗ることにする。

直前まで雨が降っていたにも関わらず、伊豆スカイラインは全線で雨に降られずに済んだ。途中からは路面も完全に乾いてフルバンクOK!相模湾と駿河湾の両方が見えた。バイク雑誌の常連の道だけど、たしかに楽しい道。

熱海峠から大観山に抜けて、また休憩。今日は芦ノ湖がよく見えている。ソフトクリームがおいしい。さすが大観山はバイクの数がすごく多くて、それもタイヤを端まで使いきっているバリバリの走り屋が多い。私の弐号機のタイヤも端まで使いきっているけど、今までのBT-016に比べてS-20はドライグリップでタイヤを端まで使い切りやすいみたい。だから実力で端まで使い切っているかと言われると、かなり疑問…。

14時7分に大観山を出発。トーヨータイヤ箱根ターンパイクを下る。「頭文字D」で高橋涼介と北条凛がバトルしたコースだけど、なるほど延々と急斜面が続くワインディング。ターンパイクは初めてじゃないけれど、ここの下りはすごいわ…。気をつけないとスピードがあっという間に出てしまう。

小田原で西湘バイパスに入る。日本一周の最終日の午後に、よく晴れた海を見ながら走るなんて最高!いかにも最終日らしいじゃないか。

茅ヶ崎でR134に入ってからも、江ノ島まで2車線化されているので流れは良い。水着のまま歩いていたり、サーフィンを自転車に載せている人がたくさんいるのが湘南らしい。江ノ島で片側1車線になると鎌倉まで大渋滞!いかにも夏の江ノ島って感じがする。

逗子で一度内陸に折れて、ある歌人のお墓参りのために金沢八景へ。バイクでは初めて来たら逗子市内で道を間違えてしまい、横須賀まで行ったのだけれど燃料が心許なかった…。横須賀市内にもGSがなくて、結局はお墓参りの後で逗子まで戻って給油した。

お墓参りを済ませてからコースに復帰。夕日を眺めながら17時38分に城ヶ島に到着。東京湾フェリーの最終便は久里浜を19時10分に出るので、急がなければ。

さらに城ヶ島から剣崎へ向かう道を間違えて、三浦半島の丘の中に迷い込んでしまう。海岸線沿いにも行けないし、現場に適切な案内表示がないのは不親切。ともあれ見つけることができてよかった。

日本一周最後の灯台は剣崎。今まで行った灯台の中でもトップクラスに寂しい灯台で、駐車場すらない、細い道の入口に弐号機を置いて歩いていく。沖縄本島の喜屋武岬を思い出す。灯台まで歩くと眼前に房総半島が広がる。外国に向けて出港していく船が間近に見える。

日本一周の最後がこんな寂しい灯台というのも、私らしいと言えば私らしいか。14年間かかった旅も、いよいよこれが最後だ。

剣崎を出て、音楽を樋口了一の「1/6の夢旅人2002」に変える。「水曜どうでしょう」の最終回、ベトナム縦断のフィナーレを飾った曲だけど、私がこの曲を日本一周のラストに選んだのはそれが理由ではない。でも、日本一周の最後はこの曲にしようと決めていた。

「1/6の夢旅人2002」は、私の毎日の通勤のテーマソングになっていて、携帯の着メロにもなっている。自転車日本一周が中断してから14年間、そして丸亀に来てから3年間、辛いこともたくさんあったけれど、いつもこの曲を聴きながら「でも、バイクで日本一周するんだ」と言い続けて乗り越えてきた。日本一周を達成するに当たって、最後を飾るのにこれ以上ふさわしい曲はなかったのだ。

18時50分に久里浜港フェリーターミナルへ帰ってきた。1998年4月に自転車日本一周のスタートから14年4ヶ月、2007年5月にバイクで日本一周を再開してから5年3ヶ月かかった、長い長い旅が終わった…。

旅の最後は絶対に泣くだろうなと思っていたけれど、不思議と涙は出なかった。でも、東京湾フェリーに乗って、いつものファンタグレープで乾杯しているうちに(自転車日本一周の時から、何か達成したらいつもファンタグレープで乾杯している)、涙が溢れて止まらなくなった。14年間、日本一周が常に頭の中から離れなくて、夢ではあったけれど、最後は正直重かった。


こうして実家に帰った翌日、私にR6弐号機を売ったレッドバロンの営業さんが今は関東にいるので会いに行った。購入してから3年4ヶ月で60000kmを走行し、日本一周を達成した旨を伝えると驚くというより呆れていた。日本一周するなら普通はネイキッドかツアラーで、スーパースポーツで日本一周したなんて聞いたことがないそうだ。その時、彼は私にこう言った。

「普通は10時間で取れる大型免許に20時間かかり、しかも本検で検定中止になっているSHOさんみたいな人でも、スーパースポーツに乗れるんだ、実際に日本一周できるんだ、というのは、免許を取るのに今苦労している人、挫折しようとしている人にとって、すごく励みになる」
| SHO | バイク日本一周 | 23:18 | comments(0) | - |

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