藍青

〜晴れ時々日記〜 SHOがつづる短歌、旅行などなどの日記です。
香川県に住んでいるバイク好きです。愛車ヤマハYZF-R6の話も、書いていきます。
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2012年GW東北・北海道ツーリングその2
5月2日 514.2km

函館到着の船内放送で起こされると午前6時。4時間ほど熟睡した。

2泊連続のフェリー泊、しかも昨日は3時間、今日は4時間しか寝ていないので、「今日は絶対にキツイだろうな…」と思う。そう思いながら毎日走っているうちに「実は一番キツイ日は…」ということになるのだが、それは後の話。

6時23分に函館フェリーターミナルを出発。このまま函館市内に入ろうものなら、確実に市内を出るのは9時や10時を過ぎてしまい、日本海岸を走って小樽までという計画が崩れるのは明白なので、今日は函館市内には寄らない。

でも函館にせっかく来たのなら「ハセガワストア」の「焼きとり弁当」が食べたいので、携帯で調べて上磯の「ハセガワストア」に行く。買ったのは「焼きとり弁当W」。上にタレ味の、ご飯の中に塩味の焼きとり(豚肉の串焼きのこと)が入っている。注文してから焼いてくれるので、匂いだけでも「北海道に来た!」という感じがする。「セイコーマート」と共通するコンビニの品揃えにも「いかにも北海道!」な感じがする。

荷物の上に「焼きとり弁当」をくくりつけて、いざR228へ!函館から北海道南西岸を走って小樽へ、という今日のコースは、もともと昨年やろうとしていたもの。でも昨年のゴールデンウィークは北海道に暴風警報が吹き荒れ、函館市内で隣の車線に吹っ飛ばされる事態になったので断念。東海岸からR5を通って小樽まで走ったのだ。この「函館〜小樽」は今回のバイク分割日本一周で、納沙布岬と並んで行きたい場所なのだ。

津軽海峡線と並行しながら海岸線を木古内まで走り、知内から内陸に入る。ここにはいまも道路の開通していない海岸線があって、道路は海岸線を走れないのだ。JR知内駅に隣接した「道の駅知内」で7時34分に休憩。砂川から来たというカワサキ・ニンジャ250Rの人と一緒になる。北海道に住んでいるなんて、なんて羨ましい。

途中まで一緒に走ることになり、峠を越えて道の駅福島で道の駅スタンプラリー中のニンジャ250Rは曲がっていった。私は先を急ぐので直進。津軽海峡線の一部になったため廃止を免れたJR江差線と、江差線より輸送密度が濃いのに廃止になってしまったJR松前線の廃線跡を見比べると、なんだか複雑だ。国道は海岸線を走るので、高台へ続く崖のそこかしこに真新しい鉄の階段が作られている。きっと津波対策なのだろう。

8時36分に北海道最南端の白神岬に到着。ここは昨年のゴールデンウィークに走った尻屋崎や大間崎よりも緯度は南になる。いかにも最果てな感じだけど、昨年の尻屋崎や大間崎、昨年夏の東北ツーリングで行った竜飛崎からは見えなかった本州が見える。あぁ、やっぱりここは海峡なんだな、と感じる。

尻屋崎を後にした松前は桜が満開で、松前城では桜まつりをやっていた。でも先を急ぐので今回は通過。私が先を急がなくなるのは、いったいいつなのだろう…。沖に島が見えると思ったら、松前町に属する小島という無人島みたい。他にも大島という無人島もあるのだけど、こちらは気づかなかった。視界が良かったから、たぶん見えていたはずなんだけど…。

松前を出ると、いよいよ何もない景色になる。福島の辺りは道の両側まで雪が積もっていたけれど、こちらは山の頂上付近に目に付くくらい。ただ、びっくりなのは道路の整備状況で、昔の道なのだろうなと思う道路跡が全部廃道になって、国道は高台を走って谷は高い橋でぶち抜いていく。昔は不便で風情があって時間がかかったのだろうけれど、今は出そうと思えば100km/h平均でも走れそうな道。免許がもったいないからやらないけどね。

荒涼とした大地を一直線に貫く道路、という構図は上ノ国町の市街に入る手前まで延々と続き、そろそろ飽き始めた頃に上ノ国が見えてきた。「カントリーサインの旅2」では、どうでしょう班はこんなところまで来たのか…。

10時ちょうどに江差駅に到着。ちょうど列車が入線していて、駅が賑わっている。驚いたことには駅員がちゃんといる!無人駅じゃないのだ。江差は1996年の春に来て以来だから16年ぶり。当時は歩いて観光した江差町内を、今回はバイクで回る。でも「開陽丸記念館」は前回入ったから今回は寄らず、「江差追分記念館」は先を急ぐからトイレ休憩のみ。と時間短縮に努めたはずが、思わぬところで大幅に時間を食うことになった。

函館市内には、「ラッキーピエロ」というハンバーガーチェーンがある。これは文字通り函館近辺でしか食べられないのだけれど、最近になって「江差入口店」というのが厚沢部にできた。この店はまさに江差の北側の入口にあって容易にアクセスできる。ラッキーピエロの開店時間は朝の10時なので、今回の旅のスケジュールでは食べられないはず(函館市内に寄らないから)のラッキーピエロのハンバーガーが食べられる!これは寄らないわけにはいかないでしょう。

というわけでラッキーピエロ江差入口店に寄ったのだけど、店内で食べるつもりは毛頭なく、持ち帰りにした。定番の「チャイニーズチキンバーガー」と、他にも頼んだ。ちょうどバイクの人がたくさん来ていて、函館や札幌からの気軽なツーリングの昼食地点であることが分かる。

ここで今日の行程を練ったのだけど、いつも小樽で泊まる、とほ宿「いちえ」は満室だとかで今日は泊まれない。結局は小樽ヴィラユースホステルに泊まることにする。体調が良ければ一気に小樽から日高の入口まで行くつもりだったのだけど、ここでズルズルと1時間もいてしまった、ということは間違いなく2泊連続のフェリーで3〜4時間しか寝ていない影響が出ている。疲労が溜まっているということなのだ。昨日は昼寝も一切していないし。

結局1時間もいてしまい、近所のGSで燃料補給して出発したのは11時48分。江差だけで2時間弱もいてしまった…。

奥尻島を眺めながら走って大成町に入る。ここも「水曜どうでしょう」の「カントリーサインの旅2」で訪れている土地。ここを深夜に走ったら怖いだろうなぁ…。12時35分に「道の駅てっくいランド大成」で昼ご飯。ラッキーピエロのハンバーガーを食べたのだけど、お店で食べた方がおいしかったかも。食べた瞬間に睡魔に襲われてしまい、そのまま30分ほど昼寝。明らかに思考能力も落ちているので、こういう時は寝るに限る。

13時20分に道の駅を出発。北海道最西端の尾花岬を目指す。正確に言うと岬までは道路が開通していないのだが、すぐ手前の太田という集落まで道路が走っている。実際に行ってみると太田の集落からさらに道路工事が進んでいた。尾花岬の直下までトンネルが通じるのも、もう時間の問題だろう。この辺で奥尻島とは最接近する。あの島に渡ってみたい…。北海道の有人島は5島あるのだが、渡ったことがあるのは利尻島の礼文島だけだ。

大成まで引き返して、峠を越えて北桧山へ。この辺りは旧国鉄瀬棚線が走っていた。でも痕跡が見えるかと思ったら全然見えず、ひたすら淡々と道南らしい景色の中を走る。中途半端に広い耕作地帯の真ん中を、これまた中途半端に広い川が流れ、原生林の低い山地が川の両岸に広がっている。あぁ道南という感じだ。

すでに完全に午後になっているので瀬棚も通過。茂津多岬も「どこ?」って感じに通過して(たぶんトンネルで走ってしまったのだろう)、海岸線ときどきトンネルな景色の中を走る。島牧村に入ったところで「道の駅よってけ!島牧」で14時59分に休憩。昼食の残りのハンバーガーを食べる。これから積丹半島を一周するのに、お昼の3時に島牧なんかにいて、いいのだろうか…?札幌に帰るというBMW R1150Sと一緒になったけど、彼は積丹半島なんて行かないんだろうなぁ…。

15時22分に道の駅を出発。海岸線をひたすら走り、15時43分に弁慶岬でストップ。大きな弁慶の銅像が立っている。ここは本当に岬で、切り立った稜線がそのまま落ち込んでいるのがよく分かる。岬の両側で景色も風も変わってしまうのだ。

寿都の町を通って黒松内へ。寿都も2002年にバスで来たことがあって、寿都鉄道の遺稿が残っているのも昔のまま。朱太川のたたずまいも昔のままで、
山間部から大きく開けて海に注ぐ風景が好きだ。黒松内からは雷電海岸に入る。

雷電海岸は、2002年に来た時には崖の下を延々と洞門が続いていて、すれ違いに苦労しながらバスが走っていた記憶がある。でも今回はびっくり!海岸線が崖になったかと思うと長いトンネルに入り、トンネルを抜けるとまたトンネルに入る。自分がどこを走っているのかさっぱり分からないままに雷電岬も通り過ぎてしまい、ようやくトンネルが終わったらもう岩内の手前だった。

旧岩内線岩内駅の、道の駅岩内で休憩。ここのバスターミナルは、なんだか駅みたいだ。岩内で燃料補給も済ませて、自転車日本一周以来14年ぶりの積丹半島に向けて出発したのが17時03分。

ガソリンスタンドで「積丹半島もすごい変わったよ。トンネルだったり海の上を走ったりするよ」と言われたのだけど、本当にその通り。狭いくねくね道を登ったり下りたりしながら海岸線に沿って走っていた区間は海の上を一直線に走るように変わり、崖の下を張り付くようにして走っていた区間はすべてトンネルになった。旧道はすべて入れないように封鎖しているので、風情も何もあったもんじゃない。道路の必要性は感じるけど、ここまでしなきゃいけないのか…。冬季の安全性などを考えるとこうするのがベターなのだろうけど、頭では分かっていても感情としては理解しがたい。

「道の駅おすこい神恵内」を過ぎると海岸線をのんびり走るコースのはずだったのだが、これまた連続する長大トンネル区間。北陸本線の越中宮崎〜谷浜が新線に切り替わったときも、同じような感じだったのだろうか。まさに「まばたきルート」だ。

あっと言う間に見覚えのある川白の集落を過ぎ、積丹半島で最後に開通した川白〜神威岬はもちろん長大トンネルが続き、そして驚いたことに神威岬の下を抜けるトンネルもつけかえられて長いトンネルになっていた。ここまでしなきゃいけないのか…?かなり予算の無駄だろう。

17時48分に神威岬に到着。岩内から45分で着いてしまったのにはびっくり。日没に間に合ったのは嬉しいけれど、ほとんどトンネルになってしまったので嬉しくはない。神威岬はカラスが荷物をよく狙うとのことで、グローブなどはカラスが取れない場所に仕舞うよう駐車場のおじさんに言われた。

道が崩落していて神威岬の先端までは行けず、うわさに聞く積丹ブルーは光線状態の関係でよく分からなかったのだけど、それでもカムイ岩に沈む夕日を見られて満足。自転車日本一周では、坂を登るのが嫌で来なかった岬なので、これでリベンジを果たせた。

18時24分に神威岬を出発。日が暮れていくのを見ながら積丹半島を回っていく。自転車日本一周では美国から輪行してバスに乗ったので、自分で走るのは今回が初めて。これまた昔はバスが行き違いに苦労していたはずの道はすべて大きなトンネルになり、驚きながら走る。これで高速が要るわけがないわな…。

余市の手前で完全に日が暮れて、小樽市街に入ってから燃料補給して、天狗山の手前にあるセイコーマートで晩ご飯と朝ご飯を買ってから20時06分に小樽ヴィラユースホステルへ。天狗山の中腹から見る夜景がきれいで、個室に泊めてもらえたので自由にできる。まずはサッポロクラシックを開けて、乾杯!
| SHO | バイク日本一周 | 06:13 | comments(3) | - |

コメント
北海道は一度は行ってみたいと思ってますが
中々休みが取れないのと
広すぎて&見たいところが多すぎて
何処から手をつけて良いやら…(^^;)

SHOさんは旅の達人と見た!!
続きも楽しみにしてま〜す(^_^)v
北海道を走る時の参考にさせて頂きます!!

ところで、このGWに北海道&東北って〜事は…
ふっ…後半苦労したでしょ!?
| おかん | 2012/05/31 6:33 PM |

私も「北海道なんて、四国から5連休じゃ無理だろう…」とかつては思っていました(笑)。

でも、計算するとフェリーで往復2日かかるとして、3日は道内にいられる!と気づいて実行したのが2年前。3日間で小樽から知床と宗谷岬を回って1660km走って「これなら行ける!」と確信。以後はゴールデンウィークの北海道ツーリングが年中行事となり、今回が3年連続3回目です。

今回は6連休で、丸亀から納沙布岬まで2263.5kmを自走で走って帰りは小樽〜舞鶴のフェリーを使って合計3268.5km。フェリーで丸1日使ったのと、北海道最終日は野球観戦がメインイベントで200km弱しか走っていないので、日数の割には後半が楽でした。

「一番苦労した日」は、北海道最終日の前日だったのです…。おかんさんが東北で土砂降りの雨に降られていた頃、私も一番辛い1日を迎えていました。

旅の達人という見立て、ありがとうございます。達人かどうかは分かりませんが、中型二輪の免許を取って5年11ヶ月で88000km(中型以上の車両のみ)、大型二輪の免許を取って3年2ヶ月で57000kmというのが現在のキャリアです。
| SHO | 2012/05/31 7:00 PM |

おかんさん

追伸です。
今回のコース、函館〜根室を最短コースで結べば704kmしかありません。森IC〜本別IC間約400kmは高速を使えるので、姫路〜青森を全線高速なら2000kmを切るくらいだと思います。

結論として、4連休が確保できれば納沙布岬まで弾丸ツーリングは、おかんさんなら十分可能です。3日目の23時30分小樽発舞鶴行きのフェリーか、苫小牧東を23時30分発の敦賀行きフェリーを使えば帰りの1日はゆっくり過ごせますので、実質しんどいのは3日間だけですね。

思い切って北海道、いかがでしょう…。
| SHO | 2012/05/31 7:30 PM |

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