藍青

〜晴れ時々日記〜 SHOがつづる短歌、旅行などなどの日記です。
香川県に住んでいるバイク好きです。愛車ヤマハYZF-R6の話も、書いていきます。
CALENDER
<< November 2018 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>
+RECOMMEND
+RECOMMEND
+RECOMMEND
+RECOMMEND
+RECOMMEND
+RECENT COMMENTS
+RECENT TRACKBACK
+CATEGORIES
+ARCHIVES
+LINKS
+PROFILE
+OTHERS
海賊行為の心のケアと外国人船員
この数日、にぎわせているニュースにマラッカ海峡で起きた海賊騒ぎがあります。

日本人が連れ去られた、と言うことで日本で話題になっていますが、この手の
話題が起こるたびに歯がゆく思うのは、日本は海洋国家であり、輸出入の99%を
船舶に頼っている、と言う実状があまりに認識されていない、と言うことです。
そして、海賊行為に関する限り、その数は年々世界的に増加傾向にあります。
実家に帰らないと海賊行為に関する統計資料がないので実数を今ここで示すことが
できないのですが、マラッカ海峡周辺や大地震で大被害を出したインドネシアの
アチェ州などは世界的に有名な海賊の出没海域です。

日本人乗組員が精神的なショックを受けている、日本に近いうちに帰国させる
つもりだ、と言うことをニュースで報道していました。精神的なショックを
受けるだろうな、と言うことは容易に想像がつくのですが、気になったのは
外国人船員の受けた精神的ショックについての報道がなされていないこと。
日本人だけ報道していれば、それでいいのか?と言う疑問を感じました。

今回襲われたのは日本のオーシャンタグボートですが、日本人船員の他に外国人の
船員が乗り組んでいます。私が昔、船に乗っていたときはフィリピン人船員と
一緒に仕事をしていましたが、今や外国人船員は日本船籍の外航船と言えども
欠かせないパートナーとなっています。人件費削減のため、職員(職員とは
士官のこと。航海士、機関士などの役職に就く高級船員のことです。一般の
船員のことは部員と言います)の一部に日本人を乗せている以外は全て外国人
船員で運航されています。事実上、彼らがいなければ運航が成り立ちません。

ここは日本ですから、日本人の報道が真っ先になるのは仕方ないことだとしても、
日本人船員の心のケアが話題になるのであれば、外国人船員の受けた心の傷の
こともちゃんと考慮され、また報道されるべきなんじゃないでしょうか。
海賊行為によって傷つけられた心に日本人も外国人もありません。外国人船員も
また、日本人船員と同じように恐怖におののき、でもお金のためですから仕事を
辞めるわけにはいかないんだ、と言う状況の人もまた大勢いるのです。

私は本物の海賊に襲われたことが2回あります。1回はスリランカのコロンボで、
もう1回はナイジェリアのラゴスで襲われました。私は海賊に襲われたよりも
別件の事故の方が長く心の深い傷となっていますが、いずれにしろ職務上の
アクシデントが起きなければ、もっと正確に言えば、アクシデントによって
傷ついた心のケアがきっちりなされていたならば、仕事を辞めずに済んだのでは
ないか、と言う思いが今でも残っています。もう全ては過去の話ですが、ある
意味では過去になっていない。今もかつての職務上のアクシデントで苦しみ
続けているのです。

海賊行為とは一方的で理不尽なもの。レイプに似たものだと言っていいでしょう。
断じて許すわけにはいきません。日本では、野球の四国独立リーグに愛媛マンダリン
パイレーツと言う球団がありますが、過去の村上水軍に思いをはせたと言っても
ずいぶん呑気な、と言うか無神経な球団名だと思います。日本では海賊にロマンを
感じる人がけっこういるように感じますが、もし本当に海賊に襲われたならば、
そんなことは言えなくなるほど、海賊行為とは怖ろしいものです。海賊の脅威は
今もなくなっていない。世界中で増加しつつあり、国際問題になっています。

行方不明になっている日本人船員の一刻も早い無事の帰還を祈るとともに、
海賊行為によって傷ついた船員たちが、国籍を問わず早急に適切な心のケアを
受けられることを心から願ってやみません。
| SHO | 海事 | 01:39 | comments(0) | trackbacks(0) |

コメント
コメントする

この記事のトラックバックURL
http://ranjo.tblog.jp/trackback/15894
トラックバック