藍青

〜晴れ時々日記〜 SHOがつづる短歌、旅行などなどの日記です。
香川県に住んでいるバイク好きです。愛車ヤマハYZF-R6の話も、書いていきます。
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『はじめての修験道』
今日、数日前に書店で見かけてからずっと気になっていた

『はじめての修験道(田中利典、正木晃 共著、春秋社)』

という本を買いました。名前の通り、修験道の現状とその成り立ち、
今後の展望について平易な言葉で書かれた本です。著者は現役の
山伏と大学の宗教学者です。田中さんには、今年七月の蓮華入峰修行
という修行でお世話になりました。

まだ全部読み通せたわけではないのですが、修験道の精神文化を
知って欲しい、山伏の本当の姿を知って欲しい、という想いで
書かれた本だそうです。今年の11月25日初版発行ですから、
まだ出たばかりでホヤホヤの本です。

修験道の特徴は、自然そのものを信仰することにあります。山岳抖そう
と言って、修験道にとっての聖地である山の中をひたすら歩き続け、
掛け念仏という念仏を唱え続けることが修行の多くです。「実修実験」
と言う言葉がありまして、「修行を実践して、体験を実現する」という
意味なんだそうです。

例えば、私が今年の夏に行って来た「蓮華入峰修行」という修行では
吉野山金峰山寺から大峰山・山上ヶ岳まで24kmの山の中を一日かけて
歩き通します。朝の3時半に出発して午後3時頃に到着するのですが、
途中は上り下りが激しく、足場の悪い道が続くので危険だし大変です。
私も歩きながら意識が朦朧としたことが一度や二度ではありません。
でも、百日回峰行という行に入るお坊さんは同じコースを後半五十日は
毎日往復するのだとか。常人には考えられない荒行です。

そうした体験から感じたもの、得られたものは、私は信頼していいと
感じています。どんなに考えていても、考えているだけでは煮詰まって
しまって動けないことがあります。そんな時、実際に身体で動いて
心も身体も汗をかいてスッキリすると「ふっ」と何かが降りてくる
ようにアイデアが浮かぶことがあります。

そんな感覚から得られた発想、アイデア、あるいは感じたことの
集積というのは、うまく言えませんが、この世と表裏でつながって
いる異界への回路を開くような気がするのです。この世はこの世で
あってこの世でない、というか。

まだ私もこの本を全部読めていないので、自分の体験を交えながら
紹介することになってしまいました。でも、実際の行動を通して
検証された知識というものは、基本的に信頼できると私は感じます。

修験道についての入門書には、他にも講談社学術文庫に収録されて
いる宮家準の『修験道』や、金峰山寺管領の五條順教さんが書かれた
『修験道のこころ(朱鷺書房)』などがあります。もし手に入るので
あれば、1970年頃の本ですが、大谷大学の教授だった五来重さんの
『山の宗教 修験道(淡交社)』という本もあります。

学術的には『修験道』がいいと思いますが(手に入りやすい本ですし)、
学術的なので私には難しく感じました。『修験道のこころ』は、修験道の
教えを噛み砕いた言葉で説明しているので一般の方にもおすすめですが、
あくまでも教えを分かりやすく書いたエッセイなので、やや物足りなく
思う方もいらっしゃるかもしれません。その点、『はじめての修験道』
は、修験道の成り立ち、教義、現在と未来に向けての視点、修行への
参加の方法などが分かりやすく書かれています。初めて修験道の本を
開く方から、多少の知識と興味があって実際に修行への参加を考えて
いる方まで広く対応できる本です。

『山の宗教 修験道』は、1970年頃の当時の修験道の実際の状況が
記されていて貴重だし、文章も読みやすくて私は好きな本ですが、
情報が古いので修験道に関する最新の情報を知るには不適当です。

『はじめての修験道』の巻末には、修験道に関係する寺社のうち現在も
神道化されていない寺のリストと各寺の説明が載っています。現在も
ホームページを持っていない寺が多いので、もし修行に興味のある方が
いらっしゃればオススメです。
| SHO | 修験道 | 23:48 | comments(7) | trackbacks(0) |

コメント
「修験道修行入門」(羽田守快・原書房)を持っています♪
こちらは、修験道に関係のある神仏や、
祈祷の仕方などが書かれています。

自然の中に神や仏を見出すという考え方は、
嫌いではないので、興味深いですね〜
実際に体験された西村さんはえらい!!!!!
| ちしゅりー | 2004/11/16 11:50 PM |

コメントありがとうございます。うれしいです。
#まさか、このネタにコメントがつくとは思いませんでした・・・(笑)。

「修験道修行入門」は、私はまだ持っていない本なのですが、
たしかCDが付録でついている本ですよね?書店で見ただけ
なのですが、表紙が緑色と赤色の本の2冊があるんですよね。
もうちょっとお金と時間があれば、読んでみたいです。

私は実際に修行を体験しましたが、霊的に元気になるとしか
言いようのないような、すがすがしい気持ちを味わいました。
私は修験本宗の回し者でも何でもないので宗教を勧める
つもりはありませんが、今後も修験道ネタは出てくると
思います。どうぞお楽しみに。
| 西村一人 | 2004/11/17 12:13 AM |

『はじめての修験道』・・・お買いあげ有り難うございます。また詳しく紹介していただいて嬉しく思いました。
| 吉野山人 | 2004/11/22 3:22 PM |

追伸・・・あつかましい書き込みですが…。

10月にも拙著新刊本が出ています。
白馬社という小さな出版社からの発行ですのでなかなか本屋さんではみかけないかも…。定価1500円(税別)です。

内容は・・・
第一章 修験道修行の魅力を教えよう
第二章 修験道は今ルネッサンスの時
第三章 へなちょこ山伏が吠える、泣く、語る
第四章 ちょっと難しいけど大切なお葬式の話
付録  大峯の入峰修行ガイド

 『はじめての修験道』と少し重複するところはありますが、小生の等身大のつぶやきなど、修験僧侶の本音も垣間見ることができますので、興味のある方はこちらもどうぞ。

 詳しくはここへ → http://www.hakubasha.co.jp/

 すいません、宣伝をしてしまいました。失礼しました。
| 追伸・・・ | 2004/11/22 6:50 PM |

吉野山人さま

蓮華入峯修行では、大変ありがとうございました。
著者ご本人のコメントを頂き、大変恐縮に存じます。

驚きますとともに、とても嬉しく拝読しました。
修験道についてご紹介することは今後もあるかと
思いますので、どうぞ気軽にお越し下さい。
今後とも、どうぞごひいきに。

追伸で述べていらっしゃる本は、書名が書いてありませんが
『修験道っておもしろい!(田中利典著、白馬社)』
です。amazon.comには表紙の絵が載っていませんが、表紙に
「山伏くん」と言う吉野修験のかわいいキャラクターが
書いてあります。吉野山人さんは「山伏くん」のモデルに
なった方です。実際に、よく似ていらっしゃいます。

『修験道っておもしろい!』は今月の予算との兼ね合いで
買っておりませんが、『はじめての修験道』の対象年齢を
少し子供よりに落とした感じの本です。内容には重複も
ありますが、お葬式の話はこちらの本のオリジナルです。

| 西村一人 | 2004/11/22 8:56 PM |

重ね重ね有り難うございます。書名を書き忘れていたとはホントに間抜けでした。

はじめての修験道は入門書としてかなりの出来だと思っています。親切で大変良心的な本だと自負しています。

修験道っておもしろい!は実は前半部分より後半部分のこころのささやきの方が小生の知人の間では受けています。自分自身も後半部分の方は肩の力を抜いた文章で、気に入っています。

葬式論は僧侶になって以来に、葬儀論の集大成?です・・・ま、そんなたいそうなものでもありませんが。伝統教団のお坊様には叱られるかもしれない、かなり思い切った論理立てです。興味のある方は結構受けるかもしれませんね。

ではでは・・・
| 吉野山人 | 2004/11/22 11:42 PM |

重ね重ねの書き込み、ありがたく拝読しました。
『修験道っておもしろい!』の概論解説もありがとうございます。

『修験道っておもしろい!』は、まだ書店で立ち読みしか
しておりませんので後半部分は読んでおりませんが、
給料日が来ましたら、また本屋に行ってみたいと思います。
紀伊国屋新宿店では本店、高島屋サザンスクエアのどちらも
平積みで置いてありました。

修験道に関する本の出版は、今年に入ってから急増している
ように見受けられますね。世界遺産の登録が大きなきっかけと
なっているのだろうか、と推測しています。

また、今後もいろいろと読んでいきたく思っています。
| 西村一人 | 2004/11/23 8:19 AM |

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