藍青

〜晴れ時々日記〜 SHOがつづる短歌、旅行などなどの日記です。
香川県に住んでいるバイク好きです。愛車ヤマハYZF-R6の話も、書いていきます。
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スキーの上達と成功体験
今日はバレンタインデー。スキー場では先着1000名の男性にチョコを
配ると書いてあったのですが、私は寝坊したためかもらいそびれました。
でも、どう考えても1000人も男性がいたかなぁ〜、スキー場に。

今日は寝坊したのでレッスンはなし。先週やったことを復習するのに使いました。
まず、緩斜面をリフトで上がってスラロームコースをノーミスで下りるのに挑戦。
とにかく最大の課題は基礎ブレーキ力が足りない、と言うことなので、まずは
ブレーキがちゃんとかけられるようにすることが狙いです。

ところが、スラロームはちゃんとブレーキをかけられないとダメなんですね。
特にコースの最後の方になると急角度で連続してポールをくぐるので、自分が
通過できる速度までちゃんと落とさないとアウトサイドに吹き飛んでしまいます。
実際に何度も吹き飛び、転んで、そのたびに「もう一回!」とチャレンジ。結局は
7回目くらいでスラロームの通過に成功し、3回連続でノーミスクリアしたところで
金曜日に手こずった初心者コースの上の方へ上がりました。

すると、金曜日に速度制御ができなくて怖かったコースが、今日は余裕を持って
滑れます。初心者コースの中にも一ヶ所だけ急斜面があるのですが、金曜日には
いつも転んでしまっていたその場所を今度は余裕を持って通過。自分の思うように
スキーを操れた!と嬉しくなりました。そのまま3回同じコースを滑って、
いよいよ初心者コースとしては最も長い殺生河原から天狗山にかけての石楠花
コースと言うコースに行くことにしました。今度はリフトを乗り継いでいかねば
ならず、まだ乗ったことのないリフトに乗ることになりました。

私はリフトに乗っている時の聖なる静寂が大好きです。鉄塔から聞こえてくる
音楽もよその世界のように気にならず、静かな風が身体の中を吹き抜けていく。
リフトから見る下界はまるで別の世界のように見え、遠くの山々と冬の陽射しに
照らされて輝く葉を落とした木々、そしてそれらを柔らかく覆う雪は風紋を描いている。
そんな空気と自分自身が一体になる感覚があって、とても好きなのです。

殺生河原が近づくと硫黄の臭いが鼻を突いてきます。降り立ってスタート。
天狗山まで3200mのロングコースです。ゆっくりスラロームしながら下りて
行きますが、私の実力ではギリギリの急斜面と急カーブも何ヶ所か。そんなカーブの
ド真ん中で子供を抱えて景色を見ている人がいたりして、あれは危ないです。
急斜面をしばらく滑った後で緩斜面に入り、緩斜面を抜けるとこのコース最大の
急斜面が。最も急な斜面は最後にヘアピンカーブを描くので、一回目は曲がり
切れずに斜面の雪の壁に激突。現在は殺生河原から先が通行止めの草津高原道路を
高架橋でまたぎ(自転車で昨秋通った時に、「この橋はなんだろう?」と思った
んですね。まるでブルドーザーの道みたいで。なんとゲレンデだったんですね)、
もう一度急斜面で加速をつけると、右からさっきまで苦戦していた初心者コースが
合流してきます。もう、この辺まで来ると初心者コースの急斜面も自分の中で
余裕を持って、余裕を持ってと言うのは自分で制御できるスピードで滑ることが
できますので嬉しい!金曜日にはまるで絶壁のように思えた場所ですが、今は
その頃よりも滑り降りる速度は遅いはず。自分で快適に滑れる速度まで落として
滑ることができるようになったってことです。

調子に乗って石楠花コースは3回滑り、2回目以降はとうとうノーミスで先ほど
山に突っ込んだ急斜面のヘアピンカーブも抜けることができるようになりました。
4回滑るとレンタルスキーの返却時間が微妙になるので、最後の1本は初心者コースの
最も標高の高いところである御成山頂上へ抜けるリフトに乗って、余裕を持って
今日を終えることができました。

初心者の滑るコースとしては、おそらく最も長くて難しい石楠花コースを滑っていた
2回目の時、一緒に滑っていた子供の滑り方を見てピンと来るものがありました。
「そうか、こういう風に体重移動をすれば自在にブレーキがかかるのか・・・」と。
スラロームをしていて学んだのは、外足にうまく体重を乗せてターンすると減速が
うまく行く、と言うことだったのですが、その子供は思い切って身体をスイング
させて、外足を蹴り出すようにして曲がっていたんですね。そうすると、思い切った
減速ができる。別に速く滑りたいわけではなくて、むしろどんな場所でも自分の
制御できる速度で滑りたい、と言う方なので、加速するよりも自在に減速できた方が
私は嬉しいです。そんなわけで、思い切って体重を移動させながら滑ると、うまく
減速できて、例の急斜面のヘアピンカーブも何とか曲がれるようになりました。

スキーを返し、買い物をしてから家に帰って遅い昼ご飯の蕎麦を食べたら眠くなって
炬燵の中で夜まで寝てしまいました。起きてから今日は「煮川の湯」へ。帰ってきて
晩ご飯にもう一度蕎麦を食べて日記を書いています。

スキーをしていて感じたのは、楽しいなぁ、と言うこと。先日紹介した『SNOW DOLPHIN』
と言うマンガの素晴らしいところは、全編を通してスキーの楽しさ、面白さ、
スキーを自分の思い通りに操れたと感じた時のときめきやきらめき、と言うものに
焦点を当てていること。僕のスキーに対するイメージはこのマンガによるところが
大きいのですが、イメージを裏切らない楽しさです。特に、自分の思い通りに
余裕を持って適度な急斜面を滑るのは快感そのもの。あぁ、あのマンガのキャラクターが
言っていたことは本当なんだ、と嬉しくなりました。

そして、自分で気づいたのは、自分には今まで負け犬根性が染みついていたんだ、
と言うこと。クリアできなかったスラロームコースに何度もチャレンジして、
とうとう転ばずにポールを全部クリアできるようになった瞬間の快感は、久しく
味わっていないものでした。本当に気持ちよかった。もう何年もこんな快感は
味わっていなかった気がします。

大事なのは、自分に負け犬根性が染みついていた、と言うことを自分自身で
気づいたこと。そして、これから成功体験を積み重ねて行けばいいんだ、と
言うことです。負け犬根性が自分に染みついたのは、自分の責任なのか誰かの
せいなのか、不可抗力だったのかどうかなんてことは、どうでもいいのです。
大事なのは、これから成功体験を積み重ねることなのです。なぜ負け犬根性が
染みついたかなんて詮索することは、本当に必要なことじゃないのです。

実は、私にスキーを勧めたのは母でした。私は4年間仙台に住んでいて一回も
スキーをやったことがないくらいですから、もちろん自分でスキーをやりたい
なんて一言も言ったことがありません。母は結婚前に毎年冬になるとスキーに
通っていたので、せっかく冬の間中ずっと草津にいて、毎日部屋でボーッと
しているんだったらスキーでもしなさいよ、と言う話になって始めたのです。

もちろん、スキーが滑れるようになるに越したことはないんですが、スキーよりも
もっと大事な人生の成果は、生きている目標みたいなものが出来たこと。そして
何かを達成する快感を、久しく味わっていなかった快感を体験させることだったの
ではないでしょうか。大学だっていつ卒業できるか分からないし、職業訓練校も
皮膚の悪化で不本意な形で辞めざるを得なかったし、短歌も自分の目先の目標を
決めづらく、就職するにしてもどうやったらいいのか分からない。岡村孝子の
『夢の樹』と言う歌にあるように「行くところも帰るところも遠すぎる」と言う
状況に長く置かれていたので、どうすることができるのか、どこへたどり着く
ことができるのか分からなかったのです。

でも、スキーの場合は分かりやすい成功体験ですよね。スキーを上達していく
過程と言うのは、私にとっては単にスキーだけの問題じゃないのです。人生の中で
もう一度成功体験を積み重ねることに重なっているのです。一シーズンいるわけ
ですから、もっともっとスキーを上達したいと思っています。何よりもスキーは
楽しいし、草津にいて、湯治以外に何か具体的な目標ができた、と言うことは
大きな生きる上での気持ちの張りになっているのです。

両親との関係が私をアダルト・チルドレンにしたのも事実。でも、今回の母が
私にスキーを勧めたことは慧眼だった。私の人生の中で、まさにこれが今の私に
必要な体験だったのだと思います。

と言うわけで、明日もスキーに行って来よう。ひとつひとつ階段を登る体験は
楽しいですね。できないことに何度も何度もチャレンジして、「克服する」とか
「征服する」「制覇する」と言う言い方を私はしたくないんです。なぜなら、
この階段は私にとって敵ではなく楽しむ対象だからです。
| SHO | スキー | 23:16 | comments(0) | trackbacks(0) |

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