藍青

〜晴れ時々日記〜 SHOがつづる短歌、旅行などなどの日記です。
香川県に住んでいるバイク好きです。愛車ヤマハYZF-R6の話も、書いていきます。
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バイク乗りを育てるバイク
アネーロはそろそろレッドバロン前橋に入院した頃だろうか。昨日か今日入院すると
言っていたから、そろそろ回送された頃だろう。

と書いてから心配になって電話すると、やっぱりもう入院していた。私の担当者は
昨日は休みだったので、今日話を聞いていつ電話しようかと気を揉んでいたらしい。
こちらから無事の声を聞かせられて良かった。今回の事故で無傷で済んだのは、
やっぱり百に一つの幸運だったらしい。「2度目はない。次やったら確実に死ぬ」
ってこと。今回は普通なら死亡事故になっているべきケースだと自分で思う。

修理可能かどうかは詳しく検査しないと分からないけれど、見た目には可能な
ように見える、とのことだった。車体後部のダメージはほとんどないはずで、
ほぼ水平に着地したこともあるのだろう。ナックルガードのおかげで私は手を
直接カモシカにぶつけずに済んだし(ぶつけていたら、指が粉砕骨折して
いただろう)、クランクケースが無事だったのはアンダーガードのおかげだろう。
フレームとエンジンさえ大丈夫なら修理する方針だと伝えた。ただし、慎重に
検査してくれ、とも言った。今後は高速道路にも乗る、とはっきり分かったので。

事故車になった以上、もう売ることはできないので、無事なら車体のカスタムにも
手をつけることにした。高速走行時の懸案だったウインドスクリーンを、フロント
カウルに穴を開けて取り付けるつもり。ゼルビスとかCB400SBのイメージで。
「青い、デュアルパーパス仕様のゼルビス」的な車になればいいな。実際は
「デュアルパーパス仕様のZZR-250」なんだけどね、アネーロは。

今回、本当なら帰る予定じゃなかった実家に急遽帰ったのは「会うのはこれが
最後になるかもしれない」と思ったからだった。なぜそう思ったかは分からない
けれど、とにかくそう思ったのだ。そしておそらく5割以上の確率で親に会うのは
今回が最後になっていたはずだった。不思議なことに、無意識は事故を予想
じゃなくて予知していたとしか思えない。

ちょうど、今は私にとって重大事故を起こしやすい時期だったとも言える。
なぜなら、より高い段階でアネーロを理解し始めた時期だからで、具体的には
乗り始めの頃は怖くて使わなかった高回転域を積極的に一般道でも使い始めた、
エンジン本来の性能を、フルパワーを引き出し始めた時期に当たるからだ。

アネーロは初心者でも安心して乗れるバイクだと以前書いた。一通り乗るだけ
なら全くその通りだけど、その段階を過ぎればもっと奥が深いバイクだとも感じる。
乗り手の成長に合わせてマシンのパワーを段階的に引き出せるバイクなのだ。
教習で使うCB400SFのようにはルーズな変速を許容しないけれど、その代わり
乗り手が慣れていない人ならそれなりの、そして乗れる人が乗ればフルパワーを
引き出せるバイクでもあって、フルパワーを引き出すためには適切なエンジンの
使い方をしないといけないバイクなのだ。乗り手を育てるバイクだと言える。

それに気づいたのは、事故の先日にいろは坂を走った時だ。あのいろは坂を
走っていて、私は「このバイク乗りやすい」と感じたのだ。いろは坂は「頭文字D」に
出てくるようにつづら折りのヘアピンカーブであって、もっと半径の大きな
第二いろは坂も基本的には変わらない。そのコースを、いつも走る暮坂峠の
ヘアピンで使っている3速で走っている時に、「あれっ」と思うものがあった。
低いギヤで高回転で曲がると、より高いギヤで低回転に落として曲がるよりも
同じ速度でもコーナーがものすごく曲がりやすいのだ。「そうなのか」と思った。

路面状態が悪くて滑る上に、狭くて対向車がいつ来るか分からない暮坂峠では
できないことだけど、3速で9000回転まで回してもエンジンはきちんと応えてくれる。
高速道路で、つまり高速域でしかフルパワーを引き出せないと思っていたので、
一般道でこんなコーナーリングでもエンジンのフルパワーを引き出せる、そうすれば
もっと安定して曲がれる、と気づいた。

アネーロは最大トルクが10000回転、最大馬力が11000回転で発揮される高回転型
エンジンなので、一般に6000回転以下ではパワーがないと言われている。それは
間違いないし、3000回転以下は上りでエンストの可能性があるので極力使わない。
初心者が一般道で走るなら6000回転以下で十分で、高速に乗っても8000回転で
時速100キロが出るので、それ以上は使わない。でも、それだけがアネーロの乗り方
じゃない、ということに気づいたのだ。

でも、そういうことに気づき始める時期というのは、フルパワーを発揮する方法には
気づいてもパワーを状況に応じて適切に制御できる段階には達していないわけ
だから、極めて危険な時期だと我ながら思う。より深く理解し始める段階とは、
危険な橋を渡る時期でもあるのだ。その時期に事故が起きたことは残念という
他はない。
| SHO | 携帯から | 05:31 | comments(0) | - |

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